こんにちは。参考書や問題集を繰り返しやっていても、どうしても理解できないこと(理解までに時間がかかるもの)って、ありませんか?
私の場合、特に「厚生年金法」や「国民年金法」の制度の理解にとても苦しみました。一問一答では断片的に答えられるのですが、制度全体の理解がぼんやりしてしまっていました。
他のわかりやすい参考書に手を出すべきか?とも思いましたが、「またお金がかかるなぁ…」とも思いました。
そんな時に、「無料で使える」「絶対に確実な資料」を見つけました。それが、「年金機構」や「厚生労働省」のホームページです。
ここでは、私が具体的にどのような場面で行政機関のホームページを活用していたかをご紹介します。同じような境遇にある方も、是非ご参考になさってください。
理由①年金制度の仕組みが理解できなかった
年金系の科目がなぜ苦手かというと、その制度の複雑さが原因でした。
どうしても教科書の文字だけで理解が出来ないなぁと感じた時は、「日本年金機構」のホームページを見ていました。
日本年金機構のホームページには、一般人向けのパンフレットが掲載されていたりします。広く一般の人が見るパンフレットなので、とてもわかりやすくまとまっています。
また、ホームページには「よくある質問」というコーナーもあり、一般の方からよく寄せられる質問のQ&Aが載っています。
受験勉強中に「難しいなぁ」と感じることは、たいてい非受験生の一般の方も難しく思うんですよね。だから、Q&Aを読むととても理解が深まります。
あと、「こんな質問考えたことなかった!」という質問や答えも中にはあります。
新たな視点を発見することができるので、「制度」をいろんな角度から理解することが出来ました。
理由②労働基準法の変形労働時間制が難しかった
私にとって、年金制度も難しかった分野だったのですが、労働基準法の「変形労働時間制」も苦手意識を持っていました。
「変形労働時間制」の勉強のための補足資料として、事業主向けに作られた厚生労働省のホームページを参照していました。
それぞれの変形労働時間制について、図や具体例を用いて記載されているため、とても理解が深まりました。
「変形労働時間制 厚生労働省 パンフレット」と調べると、出てきます。
「変形労働時間制」だけで調べると、民間の方が書かれたブログなどがヒットします。勿論正確な情報なのかもしれませんが、やはり公的な情報が一番確実でした。
必ず「厚生労働省」というキーワードを入れて検索するように心がけていました。
理由③様々な「協定」や「申告書」が覚えられない
労働基準法ではいろんな協定書や届出書、申告書の名前が出てきます。労災では労災の請求書に書くべき内容を問われます。
徴収法では「申告書」がたくさん出てきますし、雇用保険や健康保険でも被保険者に関する届出の名前がたくさん出てきます。
名前だけは知っている届出書や申告書ですが、実際に中身を見たことがありますか?
厚生労働省のホームページに、このような試験に出題される書式は全て掲載されています。記載例も書いてあったりするので、併せてみていました。
健康保険の届出書関係はは「協会けんぽ」のホームページを検索してみていました。
「これが36協定か!」「労災を申請するのにはこの書式を書くんだな」というように、見るとより教科書の「文字」の内容が具体的になって、覚えやすくなりました。
問題として出題された時も、「実際に見たことのある」ものってとても記憶に残ってるんですよね。だから、「あの時見たやつだ!」となって格段に解きやすくなりました。
実際に、届出書を書いてみるのも良かったです。自分の手で書いたものは、とてもよく記憶できました。
たとえば、自分が通勤中に交通事故に遭ってしまったら…というのを仮定して、実際の労災の休業補償給付の申請書を作ってみるといった感じで書いていました。
実はこれをやっておくと、合格して晴れて開業した時、実際に業務で行うときにも役立っています。
まとめ〜行政官庁のホームページを「受験勉強」で活かす時の注意点
言葉だけでイメージが全くわかない内容は、行政機関のホームページを活用してみましょう!という内容でした。
一般に公開されているのでもちろん無料ですし、一般の方向けなのでとてもわかりやすくまとまっているため、社労士受験にはもってこいの資料です。
しかも、資料のソースは行政官庁。絶対的に正確です。ただ、注意も必要です。行政官庁のホームページに載っている情報は【常に最新】です。
一方、試験に出題される情報は受験の年の4月時点のものだったりします。
なので、ホームページを見るときには【いつの情報なのか】ということも注意して見てみましょう!
大抵、画面右上の方に「※●年●月●日更新」というように書かれています。
普段の参考書と問題集の往復で飽きてきてしまったときも、時々このようなホームページを見て気分転換できました。実際の行政機関のページを見ていると、自分が実際に業務をしているような感覚になって、臨場感もありました。オススメです♪
コメント