こんにちは!家に引きこもって黙々と独学で受験勉強をして、ちょっと疲れてしまった方!息抜きに、外出してみませんか?
実は外出してみると、社労士受験の内容って案外身近なところで沢山見られるんですよ♪(息抜きにならないよ!と突っ込まれそうですが…笑)
では、早速スタートしてみましょう。私の近所のケースで申し訳ありませんが、社労士受験外出ツアー(フィールドワーク勉強法と呼んでいます。)、始まり始まり!(拍手)
今回は、自宅から駅前のコンビニに向かいます。
住宅街で「アレ」を発見
我が家は住宅街にあります。一戸建てが立ち並んでいる地域で、続々と新しい家が建っています。その建築現場で発見。労災の「保険関係成立届」。外から見えるところに掲載されています。
建築現場といえば、二元適用事業所。労災の成立届は個々の現場毎に成立するのですね。有期事業だったら、この工事が終わって何日以内に「労働保険料の確定申告書」を提出するんでしたっけ?
それとも、この現場については、有期事業一括の申請出しているのかな?その場合は、労働保険料の確定申告はいつだったかな。
労働保険の金額はどうやって、算出するんでしたっけ?建設業の労災の料率は、今どれくらいでしたっけ?今の雇用保険の料率は?あの大工さんは、雇用保険料率何パーセント給料から引かれているのかなぁ。
それとも一部の大工さんは一人親方なのかしら。一人親方の労災特別加入はどうやって手続きするのだっけ?事務組合って何をするところだったっけ?
…建設現場1つ見つけるとこれだけ受験勉強の内容を「連想」することができます。皆さん、答えはわかりましたか?
道路を歩いていると、サラリーマンにすれ違う。
散歩を始めたのはお昼ごろ。駅の方に向かうサラリーマンに遭遇しました。この人は今から出勤だろうか。急いでいる様子もない。フレックスタイム制で、出勤時間が自由なのだろうか。
フレックスタイム制を導入するには、協定は必要?労働基準監督署への届出は必要?就業規則には書かないといけない?給与計算はどうやって行う?
通勤ということは、今事故に遭ったら(ごめんなさい)、通勤災害だ。通勤災害のときは一部負担金があるかな?
それとも実は出張だったりして。出張の移動の場合は、通勤災害になる?それとも業務災害になる?
サラリーマン一人でも、受験ネタは尽きません。
大型ビルの工事現場を発見
駅の近くに大型のビルが建つみたいです。ここでも発見。労災の「保険関係成立届」。ここは、さっきの住宅街で見た工事よりもだいぶ大規模です。
大型の重機も沢山います。安全衛生法降臨。下請けの業者さんいるのかな?安全管理体制どうなっているのかな(安全衛生責任者がいるのかな)。どの人かな。
特定機械もある。作業主任者もいるんだろうな。作業主任者のやることは何だっけ。特定機械の製造にはどんな手順が必要だったっけ?
「特定機械」や「安全管理体制」は、安全衛生法の1番取っつきにくい分野ですが、意外と身近に事例って転がってるんですよね。
ちなみに私は、安全衛生法に出てくる特定機械の「デリック」というものを港で見たときに妙に感動しました。「これのことかぁ!」と。
結果、一発で覚えました。教科書での学習ではあんなに苦労したのに。
【実際に見る】ってものすごく記憶に定着します。身を持って実感しました。
コンビニに入る。気になるポイントが沢山!!
近所にぽつんとコンビニがあります。ここには、数名のスタッフさんがいます。
ここのコンビニは労災ちゃんと入っているかな。求人の貼紙チェック。時給は最低賃金上回っているかしら。地域によっては小売業は【特定最低賃金】だな。
あの人はよく見かけるスタッフさんだけど社保や雇用保険入っているのかな。社保や雇用保険の加入要件は何だったっけ。
こちらのスタッフさんは、定年後に働いている人かな。年金減額されていないかな。うまく調整してるのかしら。高在老、年金減額の計算はどうなっているっけ。皆さん、すぐに答えられますか?
あそこのスタッフさんは品出ししているな。商品が入ったカートが今崩れ落ちたら、この人ケガしちゃうな。労災だ。業務起因性、バッチリ。
労災になったら、健康保険証は使えないよね、労災指定病院行かないと。この辺だと何処なんだろう?
ここの店長さんは【雇われ店長】ではないかしら…ちゃんと残業代もらってるのかしら。それとも、役員さんなのかしら。
残業といえば36協定。ここのコンビニではスタッフさんの残業はあるのかな。
お店に入ると、頭が一気に忙しくなりますね(笑)
新型コロナウイルス感染症の流行で休業している飲食店を発見
コロナの影響で休業している飲食店を発見。従業員がいる場合は、「事業主都合による休業」。休業手当を支払っているのかな…。
休業手当の算出方法はどうやるのでしたっけ?平均賃金はどうやって算出しますか?
時間給で働いている人に適用される「最低保障」がありましたよね。
お年寄りとすれ違う。年金のことがよぎる。
私の住んでいる地域は高齢化が進んでいます。お年寄りの方とすれ違うこともよくあります。歳をとったらもらえる年金。
まずは、国民年金(基礎年金)の支給要件はどうだったかしら。今は満額でどれくらいもらえるのでしたっけ。
厚生年金保険の支給要件はどうでしたか?何歳からもらえる?
障害基礎年金、障害厚生年金はどんな場合にもらえる?遺族基礎年金、遺族厚生年金は?
年金が絡むと一気に連想が広がりますね。
そして、健康保険も沢山絡んできます。70歳以上だと、高額療養費の計算はどうなる?現役並みの所得はいくら?自己負担額は何割?
お年寄りと沢山すれ違うと、頭の中は社会保険法の復習で大忙しになります。
そして、帰宅。答えられなかった疑問は速攻調べる!
お疲れ様でした。お散歩のコースの中でも色々と社労士受験勉強内容がチラついていましたね。チラついているどころではないですね。
結構、外出してみると社労士の受験勉強内容って身近なところで実際に行われているんです。
しかも、色んな科目を横断して「こんなことがある」というのを、具体例を見ながら連想出来ます。
試験に出題されたときも、「あぁ、あの散歩のときのやつ」となり、解く時に心理的に構えなくて済みますよね。
連想してみたものの、その場で答えられなかった問題は、帰って速攻調べて復習しましょう。
フィールドワーク用のノートを用意しておいて、今日行ったところと気になった試験の論点を書き溜めておくと、復習も捗りますし、何よりも事例を沢山吸収できるので、今後開業後の実務でも非常に役に立ちます!
ただ、このお散歩勉強法、教科書と問題集を繰り返し解いたあとにやりましよう。
何も知識がないのに出掛けても、疑問が湧くはずもないですし、連想なんて無理ですよね。そこそこ勉強してきたからこそ、注目すべきポイントがわかるのです。
身の回りの物事の見方が変わるので、やっぱり勉強って楽しいですね!
そして、もう1つ注意点が。題名にも書いたとおり、お友達といるときには、この方法はやらないでくださいね(笑)
社労士受験勉強仲間なら良いかもしれませんが、急に「あの人の雇用形態が気になる」と話しても「へ?」となりますからね。
手っ取り早く出来るちょっと変わった社労士受験勉強、お試しあれ!
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