前回に引き続き、フィールドワーク勉強法の第2弾です。前回は私が住んでいる田舎の散歩道の風景を使って、フィールドワーク勉強を行ってみました。
今回は「都心編」。大都市に出てきたときに目にする光景を、「社労士受験」という視点で見てみるとどう映るのでしょうか。
ここでは、私が実際に某田舎から上京したとき、社労士受験に絡めて考えたことをご紹介します。
電車に乗り込んで労働基準法と労働者災害補償法の学習
上京のためには、まず満員電車に乗らないといけません。駅に向かいます。駅員さんがせわしなく働いています。
駅員さんはどのような勤務体系なのでしょうか。始発の電車は4時台から出ています。ということは「深夜帯」だから、深夜帯の割増分の手当が支払われているのだろう。割増率は何パーセントだったっけ。
駅のホームで上司が部下に怒っているのでしょうか…なんとなく、心が痛みます。私も昔、出張の新幹線の中で隣の席に座った上司に東京駅~名古屋間までずっと怒られていたことがありました。
これが切っ掛けでうつ病になって、出社できなくなってしまったら…「労災」になるのかしら。労災に認定される場合、精神疾患は心理的負荷が「強」の状態がどれくらい続いたかがポイントだな。
心理的負荷といえば、残業の話も関係あるな。何か月に何時間以上の残業で、心理的負荷が「強」であったと認められるのだっけ。
…とにかく、上司さん。パワハラと言われないように気を付けてくださいね…と祈りつつ、電車に乗り込みます。
乗車中に広がる風景を見て「農業」の特例を学習
田舎から都会に出るとき、田園風景を目にします。農業は大変だなぁ…農業と言えば、「労災」や「社会保険」に関して何かしら特例みたいなのがなかったかしら、個人経営の場合。
労働基準法も、農業に従事する労働者は適用になるんだったっけ?どうだったかな?深夜帯は?
そんなこんなで田舎はトンネルがある。トンネルの工事は労災料率どのくらいだっただろうか。結構危険な作業が多いけれど、女性が携わってはいけない業務も何かなかったっけ?
街が見えてきた。沢山の人がホームで待っている。みんな通勤お疲れ様です。通勤手当は労働保険の算定分に含まれるんだっけ。
社会保険はどうだろう。6か月分の通勤定期代をもらっている人の標準報酬月額はどうやって算出するんだっけ。
風景から関連する職業を連想すると、色々な試験ネタと結び付けられますよ!
駅で出会う人々で雇用保険の学習
子連れの人がいる。この人は育休入っているところかな。育休の手当は雇用保険。どうやって申請するのだっけ?育休でもらえる金額はどうやって算出するんだっけ?
パパも一緒だな。パパママ育休プラスってどういう制度だったっけ。子供はきっとまだ1歳に達していないんだろうな。育休は何歳まで最長で取得できるんだったっけ。
そして育休明けたら、時短勤務になるだろうから養育特例の届出出さないとな。標準報酬月額、育休明けはいつから変わるんだっけ。普通の月額変更とは違うよね。
育休関係は、とにかく(実務もそうですが)届出が沢山あります。産前産後休業から復帰後までの一連の手続きの流れをスラスラ言えるようになっておくと良いです。
都会はとにかくスーツ着ている人が沢山いる。営業さんみたいな人もいる。
営業さんは、【事業場外のみなし時間労働制】で働いているのかしら。採用要件は何だっけ?協定を労基に提出しないといけないケースはどんなケース?
都心には名だたる企業のオフィスもあります。年収1075万円以上の高度プロフェッショナル制度適用の方もザラにいるんだろうな。制度の採用要件は?協定に定めないといけないことは?
運転手付のキレイに手入れされた黒い車から、とても良い身なりの方が降りてきた。どこかの会社の役員さんかしら。
役員は、労働基準法上の【労働者】?健康保険では【被保険者】?労災は対象?
色んな人がいるので、連想することも沢山!
カフェで一休み中に労働契約法の学習
田舎に住んでいるとなかなかカフェというものに出会わないので、都心に出たときの楽しみの1つでもあります。
カフェで【スタッフ募集】の貼紙を発見。このカフェは高校生も採用しているのだな。
そういえば【年少者】は労働基準法で特別に保護されているっけ。禁止されていることは?労働時間は?残業は?深夜勤務はさせても良い?
採用といえば、労働条件通知書だな。労働条件通知書で絶対に記載しないといけない事項は何だったかな。就業規則の事項との違いは何だったかな。
カフェではPCを開いて何やら作業をしている人も。副業かな?
副業といえば、健康保険や厚生年金の制度では【二事業以上勤務の選択届】というものがあったな。届は何処に出せば良いんだっけ?
カフェで休憩している人もいる。お昼休みかな?休憩は原則一斉付与だけど、例外はどんな場合かな?
皆さん、すぐに答えられますか?
人が沢山集まるところ=受験勉強ネタも豊富
さて、今回は都心に出向いてフィールドワーク、やってみました。これだけでも、随分忙しかったですね。
人が沢山集まるところでは、色々なことが起こっています。色々なことが起こっているので、連想できる受験勉強ネタも沢山です。
最早1日都心にいれば、社労士受験勉強の復習が全科目一通り出来るんじゃないかってくらいですね。
帰宅したら今日あった出来事をメモしておきましょうね。自分で答えられなかった質問は速攻調べておきましょう。
かかるお金は電車賃とカフェ代、お買い物代。楽しくフィールドワーク受験勉強、是非お試しくださいね!
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